サイト内検索などで、入力されたワードを元にサジェストを表示するサジェストツールには様々なものがあります。
一般的に通販サイトや企業にて使われているサジェストツールとは、どのような仕組みで動作しているのか等、サジェストを行うための主な仕組みをご紹介します。
サジェスト実現までの仕組み
サジェストツールは主に下記の機能により成り立っています。
- サイト内にあるキーワードの収集
- サジェストの精度を上げるためのチューニング
- 入力された文字からマッチする結果を検索
下記で順番にご紹介していきます。
1.サイト内にあるキーワードの収集
まず、サジェストツールにおいて表示される元となる商品名や商品説明文などを、対象のサイト内で集めます。
サイト内に関係のない言葉がサジェストに表示されてしまうのを防ぐため、また、サイト内で扱うものを効果的にサジェストするために、必要な作業です。
収集は、クローラーが定期的に回ったり、あらかじめ登録してあるデータを利用したりといった方法で行われます。
ツールを選ぶ際には、自動でメンテナンスされるかどうか、手動の場合は操作が難しくないかなどをチェックしてください。
2.サジェストの精度を上げるためのチューニング
次に、サイト内から集めた商品名や商品説明文を元に、サジェストに表示するものをメンテナンスします。
どのような入力の時に、どのようなサジェストを表示するのかということです。
例えば、「PC」と入れた際には「パソコン」も表示対象にするかどうかなど、同じ意味を持つけれど表現方法の異なる「表記ゆれ」への対応も行います。
自動で表記ゆれの判別ができるツールが多いですが、もし自作する場合には、関連性のある言葉がどれなのか手動での設定が必要です。
3.入力された文字からマッチする結果を検索
ユーザが画面から入力した際には、入力された文字から関連するキーワードをその都度検索し、表示します。
何文字入力されたらサジェスト表示するのか、どのくらい関連の深いキーワードまで表示するのかはツールによって様々です。
上記のキーワード収集やチューニングの結果によっては、サジェストに表示できるものが少なかったり、関係のないワードが表示されたり、という問題が起こります。
ユーザの目に直接触れる箇所なので、ユーザ目線での確認をデモサイトで出来ると安心です。
まとめ
サジェストツールは、使う側からすればどれも「入力した文字にマッチするサジェストを表示する」という機能を持った同じようなものです。
しかし、それぞれのツールの内部ではこれらの仕組みを独自に作成しており、サジェストに表示される結果が変わってきます。
また、これらの仕組みをすべて高性能で実現しようと思うと、自作するのはなかなか難しい場合が多いです。
そのため、サジェストの仕組みを導入する際には、専門性の高いサジェストツールに任せる方法が主に選ばれています。